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レッスン 1/8 · 6分 · +100 XP

AIにはどんなルールがあるの?EUのAI法のリスク分類とは?

EUのAI法は、AIを危険度で分けています。社会的なスコアづけのような許されない使い方は禁止です。採用の書類選考や融資の審査のような高リスクの使い方には、テスト、記録、人による監督が必要です。チャットボットやディープフェイクはそれを明らかにします。迷惑メールフィルターなど多くのAIには追加のルールはありません。日本のAI推進法は活用を進める法律で、罰則はありません。

▶ やってみよう

なぜ大切なのか

AIのルールは今まさに作られていて、アプリがあなたに何をしてよいかに関わります。いちばん大きな例がEUのAI法で、EUでAIを提供するなら日本の会社にも適用されます。危険度のレベルを知れば、正しい質問ができます。

6分後にできるようになること

  • EUのAI法の危険度は、禁止、高リスク、明示が必要、最小限のリスクの4つです。
  • 仕事、融資、試験について決めるAIには、いちばんきびしいルールがあります。
  • 日本のAI推進法は活用を進める法律で罰則はなく、個人情報保護法などの今ある法律はAIにも適用されます。

練習する内容

  1. 4つの危険度

    EUのAI法は、AIの使い方をすべてはしごの上に置きます。上の段ほど、ルールはきびしくなります。

    🚫 許されない:禁止
    人の社会的なふるまいを点数化するAI、人を有害な形であやつるAI、職場や学校で感情を読みとるAI。EUでは2025年2月2日から禁止されています。
    ⚠️ 高リスク:きびしいルール
    仕事、融資、試験、サービスの利用についての判断を手伝うAI。リスクの確認、よいデータ、記録、人による監督が必要です。
    💬 透明性:人に伝える
    チャットボットはAIであることを伝え、ディープフェイクにはAIで作った・変えたという表示が必要です。
    ✅ 最小限のリスク:新しいルールなし
    迷惑メールフィルター、ゲームの対戦相手、写真のフィルター。今使われているAIのほとんどはここに入ります。
    🌍 だれが従うの?
    EUでAIを提供したり使ったりするすべての人や会社です。日本に本社がある会社も含まれます。
  2. どの危険度?

    AIの使い方を、EUのAI法の危険度に仕分けましょう。

    • 市が住民に、手当に影響する「よい市民」スコアをつける → 禁止
    • 社員の感情をウェブカメラから読みとるソフト → 禁止
    • 応募者の書類に順位をつけるツール → 高リスク
    • だれがお金を借りられるかを決めるモデル → 高リスク
    • 学校の試験を採点するAI → 高リスク
    • お客さま対応のチャットボットLumi → 明示が必要
    • 実在の政治家をAIで作った動画 → 明示が必要
    • メールの迷惑メールフィルター → 最小限のリスク
  3. EUのスケジュール

    この法律は段階的に始まります。早いものから順に並べましょう。

    1. AI法が発効する
    2. 許されないAIの禁止が始まる
    3. 汎用AIモデルのルールが適用される
    4. チャットボットとディープフェイクの透明性のルールが適用され、執行が始まる
    5. 採用、融資、教育などの高リスクのルールが適用される
    6. おもちゃやエレベーターなどの製品に組みこまれたAIの高リスクのルールが適用される
  4. イギリス、アメリカ、EU

    場所によって考え方がちがいます。ここではどうなる?

    1. 日本のスタートアップが、書類選考のAIをフランスの会社に売ります。EUのAI法は適用される?

      • される。AIがEUで使われるから (答え)
      • されない。日本の会社だから
    2. イギリスは今のところ、AIにおもにどう対応している?

      • 今ある規制機関が、それぞれの分野のAIに自分のルールを当てはめる (答え)
      • EUのAI法を一字一句そのまま写した
      • AIはイギリスのどの法律の対象にもならない
    3. では、アメリカは?

      • 連邦全体のAI法はないが、今ある法律と一部の州法が適用される (答え)
      • 1本の連邦AI法がすべての使い方をカバーしている

覚えておこう

ルールは危険度しだい。あなたの人生に影響するAIほど、多くのことを証明しなければなりません。

押さえておきたい事実

  • EUのAI法は2024年8月1日に発効し、許されないAIの禁止は2025年2月2日から適用されています。2026年の改正以降、組織は従業員のAIリテラシーを支える取り組みをする必要があります。 · 出典: Regulation (EU) 2024/1689 (AI Act), Article 4 as amended by Regulation (EU) 2026/1744
  • 汎用AIモデルのルールは2025年8月2日から適用されています。チャットボットの明示やディープフェイクの表示などの透明性のルールは2026年8月2日から適用され、すでに市場にあるシステムの機械で読めるAI表示には2026年12月2日までの猶予があります。 · 出典: European Commission, AI Act application timeline
  • 2026年の改正「AIオムニバス」で、採用、融資、教育などの高リスクのルールは2027年12月2日に、製品に組みこまれたAIのルールは2028年8月2日に延びました。 · 出典: European Commission, AI Omnibus enters into force, July 2026
  • EUのAI法のもっとも重い違反には、最大3,500万ユーロか、会社の全世界の年間売上高の7%の、どちらか高いほうの制裁金が科されることがあります。 · 出典: Regulation (EU) 2024/1689 (AI Act), Article 99
  • 日本には「AI推進法」(人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律)があり、2025年に成立し、同年9月に全面施行されました。AIの開発と活用を進めながら安全や透明性にも気を配る国の方針を定めた法律で、罰則はありません。この法律にもとづき、政府は「人工知能基本計画」を決めています(2025年12月閣議決定、2026年7月改定)。 · 出典: 人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律(令和7年法律第53号)、内閣府

更新日:

よくある質問

EUのAI法は日本の会社にも適用されますか?

はい。EUでAIシステムを提供したり、そのAIの出力がEUで使われたりする場合です。会社の本社がどこにあるかは関係ありません。

日本にAIの法律はありますか?

あります。2025年に成立し、同年9月に全面施行された「AI推進法」です。AIの活用を進めながら安全にも気を配ることを国の方針として定めた法律で、EUのようにAIを危険度で分けて禁止する法律ではなく、罰則もありません。

日本とEUのAIのルールのちがいは?

EUのAI法はAIの使い方を危険度で分け、一部を禁止しています。日本はまず活用を進め、ガイドラインで安全を守る考え方です。どちらでも、個人情報保護などの今ある法律はAIにも適用されます。

EUのAI法はいつから適用されますか?

段階的にです。禁止は2025年2月から、汎用AIのルールは2025年8月から、透明性のルールと執行は2026年8月から、高リスクのルールは2027年12月か2028年8月からです。

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